頭痛

頭痛持ちなのでひんぱんに痛み止めを飲んでます。というお話をよく聞きます。
たしかに頭痛は止まりますが薬で痛みが伝わるのを抑えているだけなので、痛みの根本原因を治しているわけではありません。
例えば虫歯で歯が痛いときに痛み止めを飲むと歯の痛みは止まります。これは痛みがなくなっただけで、薬で虫歯が治ったわけではありません。そのため薬が切れるとまた痛み出します。
頭痛は動悸などと同じように身体からの1つのサインです。
冷え・血行不順・水滞・高血圧・のぼせ・気滞など何かしら不調があるために起こります。
痛み止めでごまかさないでしっかりと自分の身体に目をむけ原因を改善しましょう。

30代 女性(立川市)

まえから片頭痛はあったんですがここ最近ひどくなってきました。
特に雨の日は頭痛が起きやすくて、梅雨の時期はほんとうにつらいです。
市販の痛み止めをのんでいたら胃腸の調子がわるくなったので漢方薬で治したいと思い相談に来ました。

頭痛はいつ起きやすいのか、どういった時に起こりやすいのか大切です。
天候の影響で頭痛がおこる方の多くは身体の中の水の循環が悪いです。
これは「水滞」といい、身体の水分代謝を高めることで改善していきます。
漢方としては蒼朮や茯苓といった「利水作用」のある生薬を主に用います。
市販の頭痛薬は副作用で胃腸が荒れることもありますが、漢方薬は天然由来のお薬のため胃腸に負担がかかりにくく胃腸が弱っている方でもお飲みいただけました。
女性は生理や冷えが頭痛と関係している方もよくおられます。
痛みの原因は人により違いますが根本から改善していくことで痛み止めとは無縁の生活を送ることが出来ます。

30代 女性(立川市)
管理薬剤師 金子