新着情報

12/4 漢方講演会「冷え性」「下痢」に対する漢方治療

冷え性といっても病態は多岐にわたり、それを治療する漢方処方も多く存在する。
例えば腎の衰えによる場合は、八味地黄丸。血虚による冷えは当帰四逆加呉茱萸生姜湯。水滞による冷えは苓桂朮甘湯。
水滞に加え痺証がある場合は真武湯。など
といったように原因に加え体質から一人一人にあった漢方薬を用いることが大切である。
 

下痢も同様でありほとんどは冷えや水滞が原因でおこってくるが、中には熱が原因で下痢を起こすこともある。
その場合は温めてしまうと逆効果になってしまうため注意が必要である。溜まっている熱を取り水の循環を改善し腸の状態をととのえていく漢方薬を用いていく。
また気の低下によっても下痢はおこるためその場合は気を補い水の循環を補う参苓白朮散といった漢方薬を用いていく。

[2025/12/05]