漢方ブログ

加齢性黄斑変性症と漢方薬

黄斑は、網膜の中心部にある視力にとって非常に重要な組織です。加齢や生活習慣などの影響によって黄斑に障害が起こると、視界の中心が見えにくくなったり、物がゆがんで見えたりします。

これを加齢性黄斑変性症と言います。

中医学では、目は「肝」と「腎」と深く関係すると考えられています。加齢によって肝血や腎精が不足し、目への栄養供給が低下することで視力障害が生じると捉えます。

大きく分けると以下のタイプ分類となります。

・肝腎不足(かんじんぶそく)タイプ

加齢により生命エネルギーや血が不足し、目の機能が十分に保てなくなった状態です。

これは萎縮型の方に多くみられます。

・血瘀(けつお)タイプ

血流が滞り、目の細かな血管の流れが悪くなります。

これは新生血管ができやすい滲出型の方に多くみられます。

・肝腎不足と血瘀が合わさった複合タイプ

気血が不足し血流も悪い状態です。

 

漢方での治療はどうするか?といいますと、

・肝腎不足(かんじんぶそく)タイプ

不足している肝腎の気血を補う必要があります。

おすすめの生薬としては亀板膠/枸杞/菊花/熟地黄/石決明などがあります。

・血瘀(けつお)タイプ

血流が悪くなるだけでなく非常にもろい血管である新生血管から出血が起こりやすいです。

単純な活血薬(血液循環や微小循環の改善)を使用すると出血のリスクがあります。そのため活血をおこなうと同時に止血もおこなう漢方薬を使用していく必要があります。

[2026/06/02]