漢方ブログ

毛細血管拡張症(顔が赤い)

毛細血管拡張症は皮膚表面の血管が拡張したまま収縮しにくくなることで赤みが生じる病気(赤ら顔)です。
酒さとよく似ていますがこちらは炎症を伴わないため赤み以外の自覚症状がほとんどありませんが血管自体はもろくなっている為出血は起こりやすくなります。
 

毛細血管拡張症は、漢方ではお血という病態になります。
お血とは血管や血流の状態が悪いことをいいます。
毛細血管拡張症の漢方薬としては、三七人参や桂枝茯苓丸といったお血を改善する活血薬を主に用います。
これらの漢方薬は毛細血管の血液の流れを改善し血管自体を元気にする働きがあります。
脾胃が弱い・自律神経が乱れているといった症状がある場合は同時に改善をおこなう必要があります。
そのため活血薬だけでなく参苓白朮散料、補中益気湯といった健脾薬や
加味逍遥散、香蘇散といった疏肝理気薬を同時に用いる必要があります。

[2023/11/17]