漢方ブログ
花粉症に効く漢方薬とは?
花粉症によく効く漢方薬の代表に「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」があります。
小青竜湯は肺を中心に温め身体の水の流れを改善し余分な水分は尿として排出することで花粉による鼻水などを防ぎます。
この小青竜湯は麻黄、桂皮、細辛、乾姜、五味子、半夏、甘草、芍薬から構成されておりくわしくそれぞれをみていきます。
麻黄は発汗解表作用があり桂皮はその効果を強めています。甘草、芍薬は麻黄、桂皮の効果が強すぎて身体が渇きすぎてしまうのを予防しており、乾姜と細辛は身体を温め水の循環を整えます。
五味子は身体から余分な鼻水がででしまうのを防ぎ(収渋作用)、半夏は化痰作用により詰まってしまった鼻水を取り除きます。
この様に花粉症の症状にぴったりの漢方薬ということがわかります。
ただ長年小金井市で漢方薬局をやっているとよく患者さんから「花粉症で小青竜湯を服用したが効かなかった」というお話をききます。
なぜ小青竜湯が効かない人がいるかというと、
同じ花粉症でも人によって体質が異なるからです。さらに花粉症といっても症状は多岐にわたり「目のかゆみが強い」、「水道の蛇口をひねったかのように透明な鼻水が滝のように出る」、「逆に鼻づまりで呼吸が苦しい」、「のどがイガイガする」、「花粉の時期になると頭が重くぼーっとする」など人によって様々です。
実は花粉症に効く漢方薬は小青竜湯以外にも麗沢通気湯加辛夷(れいたくつうきとうかしんい) 、鼻淵丸(びえんがん)、衛益顆粒(えいえきかりゅう)など数十種類もあります。なぜこんなに多いかというと、体質と症状が人によってちがう為それに合わせるよう漢方薬も種類が必要だからです。
小青竜湯も当然ながら症状と体質にあっていないと効果がでません。花粉症で小青竜湯を服用しても効果がでなかった方も体質にあった漢方薬を服用すれば効果はありますのでお困りの方は一度ご連絡ください。
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