漢方ブログ

逆流性食道炎、胃潰瘍、胃炎、腹痛と漢方薬 その①

私たちが普段食べたものがどうなるかというと、食道を通過して胃に入ります。
食べ物が胃に入ると胃から胃酸とよばれる強い酸性の物質が放出され、胃の蠕動運動により食べ物と混ぜ合わさり消化が行われていきます。
そして腸におくられ身体を作る栄養素が吸収されていきます。

しかしストレスや緊張といった外的要因が加わることでこの機能が不調に陥ってしまいます。
すると逆流性食道炎、胃潰瘍、胃炎、腹痛といった様々な病気がおこってきます。
良く胃が痛いときに処方されるPPI(ネキシウムなど)やH2ブロッカーといったお薬は胃から出る胃酸を止めることによって症状の改善を目指します


とくにPPIは、強く胃酸を止めてしまうため、投与制限(最大で使っていい期間のこと)があり、胃潰瘍や逆流性食道炎は8週間、十二指腸潰瘍は6週間と決まっております。このように投与制限が設けられているくらい胃酸をとめるということは、長期におこなえば行うだけ負担がかかり身体本来の働きを阻害しているといえます。

ではどうすればよいかというと、
 

①ストレスや緊張などの環境的要因を取り除く

②機能がおかしくなってしまった胃の調子を正常にもどすといった器質的要因をただす

といった方法があります。

①と②両方をおこなうことが理想的ですが現実的に①は難しいことも多いかと思います。

そこで漢方では②の方法を用います。

[2023/02/14]